『複数店舗を持つ経営者に僕はあえて個々の部下の評価を聞きます。そして、その後に直接評価を聞いた部下の方と直接話して僕が評価をします。』
僕は店舗を管理するマネジャーや店長と会って育成のお手伝いをして来ました。もう数的には5桁を越えています。
凄く当たり前の話ですが規模の大きい売上のある会社のマネジャーや店長はレベルが高いです。
勿論、レベルとは…
『人や数字を思うがままに動かす能力の事』
このレベルが当然高いです。
ただし、規模の大小に関係なく、こんな会社は大きくなりませんし、売上を拡大して行く会社にはなりません。
それは….
経営者(社長)自身がマネジャー・店長よりもマネジメントが出来ると思っている会社
数を見て来たら誰でもわかる話です。
勝手に決めた部下に対しての評価がずっと変わらない人です。だから、自分よりマネジメントが出来るようになっても気が付かないのです。
これを調べる方法は非常に簡単です。そんな経営者が仮に今の店長に代わって店長をするとします。人は辞め、必ず数字を落とします。当然、要求水準は落ちますので見込みの売上を大きく下回り、最悪は赤字店舗になります。
『部下の方がマネジメント力が低いとは限らない。毎日実践している人間は成長し続ける』
僕が店舗診断やコンサルの現場で思う事はこんな感じです。
『うちの社長、マネジメント出来ない』
『話すとモティベーションが下がる』
『何を言っているのか分からない』
『自慢が多い割にはたいした事はない』
『この人の為に頑張ろうと思わない』
『恰好つけすぎ』
『いくら頑張っても評価してくれない』
こんな言葉が出ています。
そして、社長が欲しいものは…
『部下から尊敬される事』
でもね!違うんです!
尊敬されれば部下が言う事を聞くわけではないんです。
社員が欲しいものは….
『より高い報酬と待遇』
自分の悪い点なんか変えても、より高い報酬と待遇が手に入らない事は経営者(社長)をみれば分かるんです。
経営者(社長)が部下から評価されるのは「より高い報酬と待遇」にして行きたいと思って実行できるポジションにあるのは経営者(社長)しかいない事が分かっているんです。
社長が良い感じの給料で上手く働いてもらおうなんて言う所や自分だけで美味しい思いをしようなんて思っている人に部下がついていくはずがないのです。
『上司が部下を見る評価より、部下が上司を見る評価の方が厳しい』
今の時代は凄く社員の報酬を上げたり、待遇を良くするのは難しい事は僕も知っています。でも経営者が諦めたらもう終わります。
僕はある社長にこんな事を言われた事があります。
『あの店長の能力からしたら給料はこんなものじゃないですか?』
僕は笑いました。
もし、彼と同じレベルの素材の人間が上場企業に入社して店長を同じ年次でやっていたら年収ベースで1.5倍以上はもらえると思います。逆に能力が伸びたら給料を上げますか?
僕は前職でアメリカのビジネスパッケージでは「エデュケーター」と言う仕事をしていました。簡単に言うと「社員・パート/アルバイトの育成に対して数値責任を負う人」です。
つまり、この人が年収で500万円稼ぐ為に不足している点、無くさないといけない点、マインドをみて教育して行く事をします。なので僕は社長にあった時に「年商3億円売りたいなら、それに対しての不足している点、無くさないといけない点、マインド」を見ますし、10億円、30億円、100億円と数字に合わせて同じ作業をして教育して行きます。
僕はクライアントさんにこんな話をすると…
『なぜ、小野さんはそんな能力を持っているのに自分で飲食店経営やらないんですか?』
良く言われます。
僕は前職の会社に創業まもない頃に入社して社長側近のスタッフとして年商で133億円まで働きました。なのでやるなら最低でも年商100億円の飲食企業にしたいと思っています。
そうしないと、僕のやりたい事が出来ない事を知っているからです。
年商100億円の飲食企業をつくるには1つの絶対条件があります。まあ年商30億円レベルでもそうですが3人のスペシャリストが必要になります。当然自社で育成した人間です。
扇のかなめが出来る一線級のライン長
人材育成のスペシャリスト エデュケーター
経営意匠を改変して売上構築をする スーパーバイザー
僕は当時は日本で一番の「エデュケーター」「スーパーバイザー」になるように要求され、当時一線級の様々な先生の下で学んで会社で実践して行きました。
そんな会社は今では飲食業日本一の売上になっています。
そんな事もあって、店舗経営では断トツで飲食業が難しいので他の店舗経営する業種からも依頼を貰っています。
ライン長は52店舗ぐらいしかやった事がないので、普通ぐらいのレベルだと思います。
僕はもう30年近く「ストアコンパリゾン」と言うのをやっています。店舗に行ってどうやったら客数が増えるかをシュミレーションする事です。また、売れている要因を見つける訓練をしています。
こんな作業をやっているので「店舗診断」をした際は「追加部分」「削除部分」を的確に明示出来るようになりました。
なので、僕が飲食店を起業したら、経営して行く中で、この3人に会えて育成出来なければ年商で30億円もいかないし、なったとして小さく縮小して潰れます。根性論で行くしかないので、社員を苦しめるだけだな?と思うし、分かるんです。
同時に、この成功法則にはルールがあるんです。
『兼業は禁止』
勿論、社長が兼業するのもアウトです。
僕は特にスーパーバイザー、エデュケーターに関して極めて行こうと思っていたし、世界で一番、「人間に詳しい人間」になりたかったので逆に変な事も見えてしまいました。
『大規模の飲食企業の社長(経営者)には適正がないし、たぶんなっても楽しくない』
そんな事が会社を辞めた30歳の時には分かってしまいました。
ただ、店舗経営者の99%はこんな事すら知らないので僕がクライアントさん先の会社や店舗でエデュケーター、スーパーバイザーをやって上げた方が少なくても楽しいと思ったんです。
まあ、職人です。
多くの人は一号店は上手く開業出来て生活していける利益が出たらいいなぁと思うのです。ただし、経営体が一生売れ続ける事は「競合店」「衰退期」などの要因で絶対にないんです。
なのでリスクを減らす為に二号店を出店します。ただし、スタッフを雇う訳です。こんな事を繰り返して行くと利益のパイは大きくなり、社員にも給料は多く払えるようになって行きます。
社長の給料も10店舗もあれば1店舗から10万円ピンパネ出来れば100万円はとれます。
そこで、起きる現象は給料の上昇とともにいわゆる優秀な人間を採用出来るようになって行きます。
つまり、先述の3名と出会う為に店舗拡大して行くのです。
逆に年商3億円に満たない会社に優秀な人間がいる事は稀なんです。
ただし、会社に「教育能力」があれば優秀な人間を作っていけます。
それを僕は外部スタッフとしてやっているんです。
まあ、日本中探しても「エデュケーター」や「スーパーバイザー」を育成出来る人はあまりいないと思います。
話が長くなりました。
なので店舗経営を始めたら…
今の時代はキャッシュポイントを増やすところに立ち位置を持っている人だけが豊かを目指せる可能性がある。
同一業種、他業種、WEBコンテンツ、なんでも構わないので自店の利益拡大も重要ですがキャッシュポイントも増やせると良いです。逆にこれが縮小すると一緒に会社をつくるメンバーが減る訳ですから市場に残るのも難しくなる訳です。
勿論、この発想は僕が飲食業で働き始めた時には全くなかった考えです。
急ピッチでキャッシュポイントを増やして行ってダメならやめる。
ただし、ゆっくり増やしていくとリスクしかありません。
今は投下資本が非常に少ないビジネスも増えてきたのでマインド次第で豊を目指せるはずです。
現在トップ飲食チェーンに創業の頃に入社して社長側近で20歳代で人の教育と現場の責任者を行う。部下数は27歳で5,000人を超えていた。
上場前に30歳で独立して皆さんのよく知る大手チェーン、道路、鉄道インフラ店舗コンサルティング、公的機関、海外飲食店舗、個人店まで幅広くコンサルをする。
セミナー本数は3,000本を超える。
現在
第一線で25年間やってきたコンサルティングの仕事を辞めて、「豊かな人生の生き方」を提案して活動している。
コーチ、経営意匠プランナー、エデュケーター、イラストレーター、旅人、ブルベイスト、パワーブロガー、人事スペシャリスト、スマイルメーカー、投資家、ourboat主宰、トップBC主宰、心と身体の音響調律イーマ調律師、健康研究家 様々な顔を持つ。
教授した人間は30,000人を超えている。
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