『労務型のコンプライアンスと言う言葉を人が聞くようになってから組織マネジメントの観点からみるとデメリット100に対してメリットは0です。規模が小さければ確実に破綻プログラムが動き出します。』
なぜ、コンプライアンスなんて言う事が叫ばれるようになったのか?
少なくても僕が1987年に社会人一年生になった時は、こんな言葉はありませんでした。ただし、もう時効でですが僕が店長の時代は僕の会社は超成長企業だったので月間労働時間400時間以上とか、一週間の労働時間141時間なんて事もありました。
あんまりキツイので労働基準局に申し出に行ったら、「あなたは店長で採用、教育、運営の権利を持っています。つまり、あなたの能力が上がれば勝手に労働時間はコントロール出来ますよね?」と言われて、このバカ店長がと言う目をされて追い帰されました。
その時に僕は凄く納得したのを思えています。
今じゃダメですよね!店長には残業をつけろとかタイムカード拘束を無くすならより一定の高い報酬を払えと言われるはすずです。
では、なぜ、ここまでコンプライアンスを導入する会社が増えたのか?
答えは簡単です。一部の業界団体、コンサルティング会社、士業などの儲けを生み出すため手段になっているからです。まるで社会主義のようです。
そして、僕の専門の「組織マネジメント」の観点から言うと、生産性の低い規模の小さい会社にこのコンプライアンスを導入すると余程の何かが起きない限り潰れるはずです。
また、年商3億円にも満たない飲食店を持つ会社などに入れたら、こんな話が聞こえてきます。最近、僕が現場で良く聞く話ですが….
部長がシフトに入っています。マネジャーもシフトに入っています。そして、なぜシフトに入っているんですか?と聞くと…
『最近は店長に月6回も休み上げれてないので?』
部長やマネジャーが店長に休みを取らせる為にシフトに入るフォロー屋さんになっているのです。
本来的には店長の役割の一番の責任は「運営責任」なので、これを果たさないばかりか放棄した方が得な店長が増えて行くと言う事です。
本来のストアマネジメントは「採用」して「教育」して「運営スタッフ」を増やして、シフトを売上予測に準じた労働時間で運営して行く。
ただ、多くのコンプライアンスの入った会社では店長会議の日に休む人もチラホラいます。そんな会社の店長は「給料が安い事」ばかりをいいます。
通常の飲食店で一人当たりの時間あたりの労働生産性はせいぜい3000円から4000円。
この中から人件費に充てられるのが30%つまり900円から1200円。
月間労働時間200時間程度なら、厚生年金、社会保険、賞与を入れてマックスで24万円程度が限界。
その他、間接人件費のある会社であれば店長にこみこみで20万円払ったらアウト!
僕の時代は社員が無理して店を出店したり、自分の力のなさに気が付いてマネジメントを勉強しないと会社に残れませんでした。ただ、今はビッグカンパニーなのでコンプライアンスを遵守出来る余裕があるし、ポストがあるので管理職にやる気があればすぐになれるような会社になっています。
でも、ジャパニーズドリームじゃないけど、こんな形で頑張りたいと思う人間は必ずいるはずなんです。
僕は法律の専門家ではないけど、若い社員の能力を押し殺しているようでと思います。
逆にコンプライアンスは大手企業にとっては最高の考えです。
それは中小企業はあるだけで上手くいかないから
当然、市場での優劣がつくはずなんです。
このまま行くと「大手企業」しか日本には残らなくなります。同時に金持ちしか普通の生活が出来なくなります。
言い方は悪いですが、努力もしないで仕事が出来ないヤツが正義になります。
僕は思うんです。雇用って雇う側と雇われる側の利害が一致すれば良いわけであって、国がコンプライアンスや年金や保険、最低時給を決めるのは変だと思うんです。
恐らく、東京で時給800円でも喜んで働きたいと言う老人沢山いると思います。
でも、そんな事言っても対応策にならないので、生産性の低い組織型の経営体を持っている会社は1つ2つと生産性の高い経営構造を持つ経営体を1つのキャッシュポイント(収入源)を会社にすぐに持つように動いたらいいです。
はじめからコンプライアンスありきで入社してきた社員は悪くないんです。
2000年以前のような考えで店舗経営していたらアウトでしょう!
3店舗+WEB、8店舗+WEB、30店舗+WEB、こんな経営意匠の会社が増えると僕は思っています。
消費税もあがるから気を付けて!
現在トップ飲食チェーンに創業の頃に入社して社長側近で20歳代で人の教育と現場の責任者を行う。部下数は27歳で5,000人を超えていた。
上場前に30歳で独立して皆さんのよく知る大手チェーン、道路、鉄道インフラ店舗コンサルティング、公的機関、海外飲食店舗、個人店まで幅広くコンサルをする。
セミナー本数は3,000本を超える。
現在
第一線で25年間やってきたコンサルティングの仕事を辞めて、「豊かな人生の生き方」を提案して活動している。
コーチ、経営意匠プランナー、エデュケーター、イラストレーター、旅人、ブルベイスト、パワーブロガー、人事スペシャリスト、スマイルメーカー、投資家、ourboat主宰、トップBC主宰、心と身体の音響調律イーマ調律師、健康研究家 様々な顔を持つ。
教授した人間は30,000人を超えている。
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