何百回聞いたか分からない言葉である。
個人店もチェーン店でも「誰かいい人いないですか」と言う経営者は多い。ここで言う「良い人」とは、「売上を上げられる人」や「利益を大きく伸ばせる人」の事をさすと思う。
飲食業も「水商売」の時代から「ビジネス」と考えられる業種になって「人材の知的レベル」も上がったと言われるが、「知的レベル」だけで、仕事が出来るとは言えない。
店を経営して「強い店づくり」をして行くには何が決め手になるか、それは「経営者が考えた事をいかに実施出来るか?」がキモになりそうだ!つまり「実施出来る人間」を経営者が欲しいのである。
今回は、この「実施出来る人間」に着目して話を進めていきたい。
皆さんは、「仕事」と「業務」の違いは分かるだろうか?明確には、様々な意味があるだろうが、小野は以下の様に意味づけしている。
「仕事」とは、「利益や成果を出す行動」「業務」とは、「報酬を得る為の行動」である。「経営者」の意志や行動によって、ある店で実績を出した「良い人」も、「仕事」をしていた人も関わる人の言動や動向によって「業務」をする人間になってしまうと言う事である。
実は「仕事」も「業務」も外から見たのでは違いはない。店の厨房で汗して調理している人間に対して「お前のは仕事でなく、業務なんだ!」なんて話をしても嫌われるだけである。この問題は、世界の全ての企業で起きている問題でもある。しかし、「業務」をしていても「利益や成果を出せる」事がある。
Aと言う「利益や成果を出せる行動を知っている」人間がBと言う人間に行動を指示して「業務」をしてもらうのである。従ってBは「仕事」した事になるのである。このAと言う人間が必ずしも「経営者」とは限らない。店長だったり、マネジャーだったりする。
「うちの店は、どうやったら売上や利益が上がるのだろうか?」と言うことである。日本の飲食業にもスーパーバイザーと言われる人がいる。日本語では「経営指導者」である。店舗に対して「改善提案や売上構築の指導をする人」である。確かに「改善提案」をするスーパーバイザーはたくさんいる。所定のフォーマットを用いて点数をつける。
「あなたの店は、こことここが悪いので改善して欲しい、今は60点なので80点にはして欲しい」なんて具合である。確かに管理面では良くなりそうである。では、100点になったら売上は上がるだろうか?この場合は小野の経験だと、まず、売上の上がる可能性は少ないと思う。だから嫌になって加盟店や店長が辞めて多くのチェーン店が壊れて行くのである。
個人店も全く同じ事がいえる。
『店の状態が良い≠客数が増える(売上が上がる)』
小野はチェーン店の出身であるが、会社がまだ小さかった頃、大手チェーン経験者がたくさん入社して来た。彼らの行動は、こうだった。まず「あれもない、これもない」と金をたくさん使った。また会社をバカにして仕事は何もしなかった。
この記事は経営者や部下を持つ管理職の人に伝えたい!
『あなたの会社(店)にあなたよりも優秀な人間は入社してくるのか?』
『あなたの命令によって動いた人間は成果が出せるのだろうか?』
ここをあなたが知って部下を育成出来れば一生入社して来なそうな人間をずっと待つ事はないのである。
小野はもし数字好転を願うのであれば経営者自身が自分に問いてみて欲しい。

現在トップ飲食チェーンに創業の頃に入社して社長側近で20歳代で人の教育と現場の責任者を行う。部下数は27歳で5,000人を超えていた。
上場前に30歳で独立して皆さんのよく知る大手チェーン、道路、鉄道インフラ店舗コンサルティング、公的機関、海外飲食店舗、個人店まで幅広くコンサルをする。
セミナー本数は3,000本を超える。
現在
第一線で25年間やってきたコンサルティングの仕事を辞めて、「豊かな人生の生き方」を提案して活動している。
コーチ、経営意匠プランナー、エデュケーター、イラストレーター、旅人、ブルベイスト、パワーブロガー、人事スペシャリスト、スマイルメーカー、投資家、ourboat主宰、トップBC主宰、心と身体の音響調律イーマ調律師、健康研究家 様々な顔を持つ。
教授した人間は30,000人を超えている。
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